藤井尚之Newアルバム「foot of the Tower」

81teC5RACHL._SL1500_

藤井尚之のNewアルバムが本日(2017/2/15)発売される。

唄うことに徹した前作「My Life」には、歌手「藤井尚之」の魅力が余すことなく詰め込まれていた。それから1年とちょっと。今作は(その反動というわけではないだろうが)全曲テナーサックスでメロディを奏でるインストゥルメンタルのアルバムである。CDの帯には「テナーサックス奏者藤井尚之」の文字。ダンディなオジサマになられた尚チャンが、盟友であるサックスを艶やかに唄わせている。

M1. Mission Impossible Theme
M2. G線上のアリア
M3. BACK
M4. In the Mood
M5. bittersweets
M6. 迷路
M7. Romance Anonimo(映画「禁じられた遊び」のテーマ)
M8. sigh
M9. Gazing at the night bridge
M10. Yesterday
M11. Time After Time

本作品はカバー6曲、オリジナル5曲の全11曲。そしてオリジナル全曲(M3,5,6,8,9)とカバー2曲(M7,11)の楽曲アレンジは、尚チャン自らが手掛けている。

アルバム最後を飾るシンディ・ローパーの名曲「Time After Time」は、尚チャンの作ったデモテイクがあまりに素晴らしく、そのまま採用となった。なのでこの曲だけドラムとベースが打込み、ギターも本人が演奏してあったままである。アレンジから打込み、演奏まですべてひとりで、というのは初めてのことではないだろうか。

FullSizeRender (11)

演奏者紹介(敬称略)。左からguitar田口慎二、keyboard佐藤雄大、tennor sax藤井尚之、bass船曳耕市、drums平里修一(M1,2,9のbassは安達貴史、残念ながら写真は取り損ねた)。前作でもピアノとオルガンを弾いていた雄大くんは、M1,2,4,10のアレンジも担当している。

楽曲も演奏も、そして僭越ながら私自身の仕事も含めすべてがうまくいった今回のアルバム。日頃控えめな私だが声を大にして言おう。傑作である。