藤井フミヤ「ACTION」

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8/21横浜アリーナ公演中止の知らせにより、およそ10ヶ月間に及んだロングツアー「ACTION」の幕は下ろされた。感染防止対策、観客上限50%、度重なる延期や中止。そんな数多くの苦労も、ひとたび幕が上がればすべて吹き飛ぶ圧倒的なステージ。その臨場感を(すべてとはいわないが)ダイレクトに伝える提供方法 [インターネット生配信] を確立できたことは、コロナ禍での制約が生み出したありがたい副産物であった。おなじみのwowow生中継(3/28福岡サンパレス)の他、生配信は3回(12/24LINE CUBE SHIBUYA、7/10,11パシフィコ横浜国立大ホール)行われた。

7/11パシフィコ横浜でのセットリスト。スーパーアイドル時代の初期曲が日の目を見ることになり嬉しく思う。

M1_BET
M2_TOKYO CONNECTION
M3_UPSIDE DOWN
〜TALK〜
M4_Style
M5_この空の真下で
M6_Rolling my stone
M7_100Vのペンギン
〜TALK〜
M8_星屑のステージ
M9_ジュリアに傷心
M10_I Love you,SAYONARA
M11_Song for U.S.A
〜TALK〜
M12_ティーンネイジ・ドリーマー
M13_Another Orion
M14_TRUE LOVE
M15_ALIVE
〜TALK〜
M16_危険なラブ・モーション
M17_WE ARE ミーハー
M18_GIRIGIRI ナイト
M19_NANA
M20_ギザギザハートの子守歌
〜Encore〜Happy Birthday〜TALK〜
EC1_涙のリクエスト
〜TALK〜
EC2_言葉しかない Love Song
EC3_エンジェル

ステージにはふたりの歌手、50代(まもなく還暦)の「フミヤ」と20代の「郁弥」が立っていた。「ただいま」「おかえり」と挨拶を交わすふたつの声はやがてひとつのメロディとなり「キャンドル」のひと声で聴く者の時計の針を巻き戻す。そして遥か彼方、少年少女時代へといざなわれ、あの日の自分と邂逅するのだ。しばし時空の狭間に落ちていた私は「so silent night」と尚ちゃんが唄うバスボーカルのレベルを上げ損なってしまった(寝落ちしていたのではない)。

コロナ禍という難しい環境下でのライブツアーが無事成功を収めたのは、関係各位のご尽力はもちろんのこと、感染防止対策のルールを破ることなく会場に駆けつけてくれたファンのみなさまのおかげでもある。一緒に大合唱したいであろう気持ちを抑え、声なき声援を送り続けたファンの静かな熱意と、それに応えたバンドメンと藤井兄の熱いパフォーマンス。愚策を弄し社会を分断へと導く為政者たちは、一度ここへ来て愛を学ぶといい。

色褪せることのないキラキラした唄声は、健在どころか近年さらにパワーアップしていて、この先のツアーも楽しみだ。そして会場に大勢の唄声が鳴り響く日の来ることを待ち望んでいる。

https://youtu.be/g8H8qx9RlaA

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おっと忘れてはいけない。数々の名フレーズを生み出した尚ちゃんのサックスもチェッカーズ曲には欠かせないのだ。