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藤井尚之ニューアルバム「Coin a Phrase」

これまで尚ちゃんのアルバムが出るたび、当ブログでレポートを書いてきた。今回もそのつもりでいたら思いがけず「ブックレット(初回限定盤に同梱)にライナーノーツを」と依頼された。相変わらず役に立たない内容の作文で申し訳ないが、興味ある方はぜひ(ある年齢以上にはキビシイ文字サイズで読みにくいかもしれない。私にはキビシかった)。

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ミックスダウンとライナーノーツの締め切りが同時期で、昼にミックス、夜に原稿という毎日はなかなか大変だった。ただ異なる二つの作業を交互に行うことで、音の世界に入り込み過ぎず一歩引いた視点を持ち続けられたことは、音作りにおいてプラスに働いたと思う。何度リピートしても疲れない、穏やかな気持ちで聴いていられる作品になった。わりと自信作である。

ひとつ蛇足を。冒頭と最後のモノラル部分は、こんな感じのポータブルなプレイヤーで聴いているイメージ。てんとう虫の形をしたものもあったなあ。

  

藤井フミヤ「水色と空色」

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精力的に活動を続ける還暦イヤー2022年も終わりに差しかかった11月、ニューアルバム「水色と空色」がリリースされた。今作はサウンドプロデュース6人、ミキシングエンジニア3人というバラエティーに富んだ構成となっている。

演奏者としてこれまで何度も登場し、FFファンお馴染の岸田勇気くんも1曲プロデュースを担当している。その「君の手に初めて触れた日」でドラムを叩いたのはヨッチこと河村吉宏くん。FFファンのみなさま、彼のことを憶えているだろうか。

遡ること20年(確信はないがおそらく2002年だと思う)、大晦日(新年)カウントダウンのアンコール「紙飛行機」。間奏ギターソロ後のブレイク「ドンドンパン、ドンドンパン」のリズムで演奏者が紙飛行機を飛ばしながらステージを闊歩する場面でのこと。持ち場を離れたカースケさんに代わりドラムの前に座ったのが、ご子息で当時ティーンエイジャーだったヨッチくんである。唄戻りで父と入れ替わるはずが、整う前に(わざと?)フミヤさんが「ワン、ツー」とカウントを入れたため、曲終わりまで彼はプレイし続けることになった。デビューが新年の武道館、1万人の前というなんとも華々しい初陣だったのだ。

アルバムにはお父上河村カースケ智康さんも「水色と空色」「未完成タワー」で参加している。図らずも河村親子の競演となり、まるで大河ドラマ「河村家の野望」のような展開に、私はひとり胸を熱くしているのだった。

藤井フミヤ 還暦ライブ

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2022年7月11日「FUMIYA FUJII 60th BIRTHDAY RED PARTY」が開催され、日本武道館は赤一色に染まった。コロナ禍以降社会のルールが変わり、世間はいまだ日常を取り戻せてはいない。そんな中スケジュール通り、満員のファンの前でライブを行えたことは、出演者関係者の規律ある行動の賜物ではあるけれど、それ以上に運も味方したのだと私は思う。延期のきかない還暦バースデイライブ。シニア藤井はまだまだ天に見放されてはいない。

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デビューからまもなく40年。藤井さんの歌手としてのピークはどのあたりだろうか、と考えてみた。チェッカーズ時代の20代、伸びやかな唄声の「ヤング藤井」も素晴らしいし、ソロとなり30代40代と年輪が刻まれていく過程も素敵だ。そして50代、幹は充分に太くなって「アダルト藤井」は完成された。ここをひとつのピークと捉えることもできるが、本当の頂きはまだ先にあるように思えてならない。還暦を迎え60代に突入したこの日のパフォーマンスは 、いまもなお進化し続けていることを証明して見せた。これまで歩んで来た人生悲喜こもごもが溶け込む琥珀色の唄声。シニア藤井「FFバージョン6.0」はまだ始まったばかりだ。老け込む気配は微塵もない。

セットリスト。知りたくない人はご注意を。

 

M1_TRUE LOVE [Re Take version]
M2_MY STAR
M3_SWEET GARDEN
–Talk–
M4_タイムマシーン
M5_GIRIGIRI ナイト
M6_ING
–Talk–
M7_わらの犬
M8_水色と空色
M9_Another Orion
M10_DO NOT
–尚ちゃん登場–
M11_FINAL LAP
M12_ギザギザハートの子守唄
M13_ジュリアに傷心
–Talk–
M14_あの娘とスキャンダル
M15_星屑のステージ
M16_夜明けのブレス
–Talk–
M17_WE ARE ミーハー
M18_Stay with me.
M19_UPSIDE DOWN
M20_恋の気圧
–アンコール–
EC1_ALIVE
–Talk–
EC2_友よ(曲中で憲武さんとヒロミさん登場)
–Talk–(上記お二人に加え、水谷豊さん登場、ハッピーバースデイ)
EC3_紙飛行機
–Talk–
EC4_未完成タワー

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感染防止対策(意味があるのかよくわからないが)として紙飛行機の持込が禁止され、ひとり当たり3機の赤い紙飛行機が用意された。総数3万数千機。千羽鶴ならぬ万機飛行機。夜なべで折ったスタッフの苦労が偲ばれる。

明日(8/31)夜20:30からWOWOW再放送。生中継の時よりも少し聴きやすくなっているのでお見逃しなく。

藤井フミヤ「十音楽団」in 市川文化会館

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コロナ禍以前からテレワーク主体の引きこもりがちな私が、先日久しぶりにコンサート会場へ足を運んだ。この日は仕事抜きで(このライブツアーは昨年神戸でwowow生中継/収録/ミックスダウン済みで、私の仕事は完了している)保護者引率として参加した。これまであまり音楽に興味を示さなかった我が娘が、どういうわけか「フミヤさんのコンサートに行ってみたい」といいだしたから。

娘は西暦2000年の生まれ。前年の大晦日は初めてのカウントダウンライブがあり、2000年の夜明けを私は日本武道館で迎えた。正確には武道館の外、底冷えのする録音車の中で。その時、娘はまだ暖かな液体の中、真っ暗な小さな世界にいた。

嫌なニュースばかりの昨今。世紀末だった当時も災害や悲惨な事件はいろいろあったが、今ほど世相は暗くなかった(気がする)。バブル崩壊のダメージは残りつつも、未来はそこそこ明るいだろうというボンヤリとした希望があった(ような気がする)。愚かな私は「高い緊張感を持って状況を注視」することなく、激動の21世紀へ足を踏み入れていく。

22年前。NYのツインタワーは揺るぎなく聳え立っていた。安心安全な原子力発電所は「5つの壁」で守られていた。地震に対する漠とした不安はあるにはあったが、津波があんな破壊力を持つ黒い水の塊だなんて知らなかった。新型ウィルスが蔓延して世界が静止するなんて思いもしなかった。

そして今。世の中は随分変わってしまったけれど、国家民族間の紛争は相も変わらず絶えることがない。ウクライナ問題だけでなく、中東をはじめ世界中どこにでも火種が燻っている。私は「非人道的兵器」という言葉が嫌いだ。破壊殺傷目的の兵器に人道非人道の区別があるなんて理解できない。人道的兵器で殺されたら安らかに死ねるとでもいうつもりか。人の愛がもとに戻り、夢が未来に変わる瞬間をただ待ちわびる。

それにしても、市川のステージは素晴らしい出来映えだった。wowow生中継が今日だったらよかったのにと、つい思ってしまった(神戸の時が悪かったといっているのではない)。終演後、楽屋にフミヤさんを訪ねて娘を紹介し、少し話をさせていただいた。初めてスターと対面し、興奮冷めやらぬ娘は「フミヤさん、顔ちっさ!身体ほっそ!」と、帰りの車中で騒いでいた。

注)文中で「BIRTH」「P.S.マリア」の歌詞をいくつか引用しています。

藤井フミヤ「ACTION」

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8/21横浜アリーナ公演中止の知らせにより、およそ10ヶ月間に及んだロングツアー「ACTION」の幕は下ろされた。感染防止対策、観客上限50%、度重なる延期や中止。そんな数多くの苦労も、ひとたび幕が上がればすべて吹き飛ぶ圧倒的なステージ。その臨場感を(すべてとはいわないが)ダイレクトに伝える提供方法 [インターネット生配信] を確立できたことは、コロナ禍での制約が生み出したありがたい副産物であった。おなじみのwowow生中継(3/28福岡サンパレス)の他、生配信は3回(12/24LINE CUBE SHIBUYA、7/10,11パシフィコ横浜国立大ホール)行われた。

7/11パシフィコ横浜でのセットリスト。スーパーアイドル時代の初期曲が日の目を見ることになり嬉しく思う。

M1_BET
M2_TOKYO CONNECTION
M3_UPSIDE DOWN
〜TALK〜
M4_Style
M5_この空の真下で
M6_Rolling my stone
M7_100Vのペンギン
〜TALK〜
M8_星屑のステージ
M9_ジュリアに傷心
M10_I Love you,SAYONARA
M11_Song for U.S.A
〜TALK〜
M12_ティーンネイジ・ドリーマー
M13_Another Orion
M14_TRUE LOVE
M15_ALIVE
〜TALK〜
M16_危険なラブ・モーション
M17_WE ARE ミーハー
M18_GIRIGIRI ナイト
M19_NANA
M20_ギザギザハートの子守歌
〜Encore〜Happy Birthday〜TALK〜
EC1_涙のリクエスト
〜TALK〜
EC2_言葉しかない Love Song
EC3_エンジェル

ステージにはふたりの歌手、50代(まもなく還暦)の「フミヤ」と20代の「郁弥」が立っていた。「ただいま」「おかえり」と挨拶を交わすふたつの声はやがてひとつのメロディとなり「キャンドル」のひと声で聴く者の時計の針を巻き戻す。そして遥か彼方、少年少女時代へといざなわれ、あの日の自分と邂逅するのだ。しばし時空の狭間に落ちていた私は「so silent night」と尚ちゃんが唄うバスボーカルのレベルを上げ損なってしまった(寝落ちしていたのではない)。

コロナ禍という難しい環境下でのライブツアーが無事成功を収めたのは、関係各位のご尽力はもちろんのこと、感染防止対策のルールを破ることなく会場に駆けつけてくれたファンのみなさまのおかげでもある。一緒に大合唱したいであろう気持ちを抑え、声なき声援を送り続けたファンの静かな熱意と、それに応えたバンドメンと藤井兄の熱いパフォーマンス。愚策を弄し社会を分断へと導く為政者たちは、一度ここへ来て愛を学ぶといい。

色褪せることのないキラキラした唄声は、健在どころか近年さらにパワーアップしていて、この先のツアーも楽しみだ。そして会場に大勢の唄声が鳴り響く日の来ることを待ち望んでいる。

https://youtu.be/g8H8qx9RlaA

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おっと忘れてはいけない。数々の名フレーズを生み出した尚ちゃんのサックスもチェッカーズ曲には欠かせないのだ。

SUN POIKO新曲「EF ~Eternal Fairy~」

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SUN POIKOの新曲PVがYouTubeで公開されている。

SUN POIKOとは犬を接点に知り合った3人のご婦人が、愛する犬への思い、その暮らしのひとコマを唄にする音楽ユニットである。お姉さま方とは10年くらい前に知り合い、これまで2枚リリースされているCDの制作をお手伝いしてきた。今回もミックスダウンで参加させてもらっている。

この曲のメインボーカル、一度聴くと癖になる声質の持ち主rinmanさんは現在漫画家でもあり、犬漫画デビュー作「ゴールデンレトリバーのエフとコメとの楽しい暮らし」が好評だ。その漫画の中で、エフの旅立ちを見守る彼女のもとに、友人の作った唄が届く場面がある。その曲を増本くんが素敵なアレンジでまとめ上げ完成したのが今回の作品。(その友人はSUN POIKOメンバーgoomamaさんkurakuraさんのこと)

ここで唄われているのは普段の生活、ありふれた日常である。日常というものは代わり映えのない毎日の繰り返しで、ややもすれば退屈に見えることも少なくないけれど、ふと振り返った時、そんな日々の隙間で揺らめく小さな幸せの花を見つけることもある。東日本大震災・原発事故から10年、そして昨年から続くコロナ禍。変わりゆく日常の中であっても、ささやかな幸福の種は蒔かれているはずだと信じ、悲観せず今日一日を生きてゆかねばと思う。

朝、猫に催促され起き出しエサをやる。昼、猫に促され外に出て、麻紐で作ったオモチャで猫が飽きるまで遊び、猫が疲れて寝た隙に仕事をする。夜、舐められ噛まれ引っ掻かれたりしながら、猫を抱えて眠りにつく。これが私の望む、ささやかな毎日の暮らしである(犬じゃなくてすみません)。

土屋公平 New Album「The Shadow Of My Rhythm」

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我が家には夜毎出かける黒猫が住んでいました。ほぼ毎日、裏山で何かしらの獲物を狩り、頼んでもいないのによくお土産を持ち帰ってきました。一番の思い出は、朝目覚めると、枕元に血だらけのイタチの頭が置かれていたことです。これには思わず「うわっ!」と声が出て、いささかスケールは小さいけれど、映画ゴッドファーザーの気分を味わいました。2〜3日戻らないこともあり、そういう時は全身キズだらけで帰ってきました。きっと野生動物と戦っていたのでしょう。そんな黒猫が家を出てから早4年が経とうとしています。骨太でしなやかな筋肉を纏った大きな身体、毛並みは艶やかで美しく、家族以外には決してなつかない野生児のクロでした。

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私的モード録音盤12作目にして初の全曲ギターインストアルバム。前作と同じメンバーで同様のリモートセッション。手探りだった前回より各自録音技術も上がり、音にある種の余裕が感じられる。ミックスでは素材の良さを生かし、パワフルに聴こえながらも暑苦しくはなく、どこかホッとする場所が残るよう心がけた。その狙いはなかなか上手くいったと思うのだが、どうだろうか。

次はライブ会場でこのメンバーとお会いしたい。

藤井フミヤ SYMPHONIC CONCERT 2020 生配信(9/10)

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昨日(9/9)、東京芸術劇場へ行った。シンフォニックコンサートが始まった2014年以来、何度かこのステージを観た中で、昨夜はベストだったと断言できる。ルチアーノ藤井は圧倒的な声量で隙間の空いた客席を埋め、それに負けじとオーケストラも決して攻撃的でなく、唄を優しく包むように押し出すようにうねる。普段コンサートを鑑賞しても、あれこれチェックしながら仕事耳で聴く癖のある私が、昨夜はほとんど一観客として楽しんでいた。唄う喜び、演奏できる感謝の気持ち、それをまた聴ける幸せで会場中が満たされていた。音楽の必要性、ライブの素晴らしさを皆が再確認し、こんな幸福度の増したステージがそこかしこで開かれるようになれば、コロナ自粛期間も悪いことばかりではなかったと、少しの慰めになる。人はどんなことからでも学べるものだ。

3月に中断してから半年。延期の振替公演をキャンセルし、観客を半減して新たに組まれたスケジュール。最終日の今日(9/10)は、会場へ足を運べなかったファンのために生配信(18:30スタート)が行われる。その時間は空いているのだけれど、さまざまな都合で会場へ行くのは難しかった、一度は諦めていたけれど、でもなんだか心がザワつく、といった人はチケット(税込4000円)の購入を検討してみてはどうでしょうか。

ラジオ深夜便

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「F-BLOODリモートライブ」藤井兄弟パート収録の前日、5月のことだったと思う。ラジオ深夜便午前3時台「にっぽんの歌こころの歌」で「80年代男性アイドル、グループ」特集をやっていた。CCB、シブがき隊、トシちゃん、マッチ、イモ欽トリオ、風見慎吾など、その名を聞くだけでノスタルジーが刺激され、当時テレビから溢れていたヒットソングが蘇る。

この年代のこの企画ならば絶対チェッカーズもかかるだろう、と布団に寝そべりながらのんびり聴いていた。しかし「てれてZin Zin(竹本孝之)」「E気持(沖田浩之)」と、割とマニアックな曲が続いてもまだチェッカーズの出番はない。時刻はもう3時50分を過ぎていて、おそらく次が最後の曲。まさかスルーされるのか、もしや何か私の知らない大人の事情みたいなことがあるのか、などとひとり気を揉んでいると、私と同世代かちょっと上くらいの女性アナウンサーが「本日最後は、やはり80年代男性アイドルとくればこのバンドは外せません。チェッカーズで涙のリクエスト」とやや力を込め、静かな声で語った。

午後11時5分から翌午前5時までの約6時間、NHKラジオ第1(午前1時5分からはFMでも)で毎日放送されているラジオ深夜便。時刻が午前1時53分頃になると「深夜便のうた」というコーナーがあり、今月と来月は藤井フミヤ新曲「手のなる方へ」が選ばれている(後日配信リリース予定あり)。

レコーディングでは久しぶりに「The RAWGUNS」の4人が勢揃いした。このご時世、こうしてみんなで集まって(感染防止対策はちゃんとやっている)セッションできたことに幸せを感じた。今まで当たり前だったことが難しくなっているこの頃、日々生きて、時折仕事ができることに感謝している。

「80年代男性アイドル、グループ」特集でまとめて10曲以上聴いたわけだが、トリを務めたスーパーアイドルグループのボーカル郁弥青年の声は誰よりもキラキラしていて「あーズルいわ、これは売れるはずだわ」なんて納得したのだった。そのマジカルボイスの持ち主藤井兄がラジオ深夜便「芸の道 輝きつづけて(8/2[日]24:10〜25:00)」に出演する。才能と努力と使命感があるから、30何年も輝きつづけているのだと私は思う。

F-BLOOD リモートライブ2020

FB live

ライブツアーの中止で悲嘆に暮れ、渇ききったファンの心に潤いをもたらす(であろう)企画「F-BLOODリモートライブ」の配信が始まった。全4回、毎週土曜の夜公開予定で、本日(5/30)が2回目となるサタデーナイトライブ。本物のライブには及ばないにしても、これはこれで素敵な催しである。

それにしてもこの不思議な臨場感は一体なんなのだろう。雑多なものが散乱したテーブルの上の隙間に、窮屈に置かれたノートパソコン前という視聴環境であるのに、(大袈裟にいえば)まるで会場に足を運んで参加しているかのような錯覚に陥る。第三者的立場で一歩引いて観ているのではなく、このような当事者意識に似たものを芽生えさせるのは、藤井兄弟及びバンドメンの熱意と映像監督川村さんの匠の技によるところか。

音に関していえば、各自が各パートを自宅(もしくはそれに準ずるところで)録音したバラバラの音源であるにもかかわらず、思いのほかハイクオリティな仕上がりとなってしまった。それはとても喜ばしいことである一方、「おまえらホントはスタジオで密に集まりレコーディングしてただろ」と自粛警察の査察が入りはしないかと、少し心配している。