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F-BLOOD「Positive」本日発売

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にゃんとも言えぬ暗い世相の中、ニューアルバム「Positive」が発売された。およそ2ヶ月前、レコーディング終了時に「ライブツアー中止になっちゃうかもねー」なんて半ば冗談半ば本気で言い合っていたのが現実となってしまった。出口は見えず、ネガティブになりがちな気持ちは「Positive」を聴き中和しよう。

今作で特筆すべき点は尚ちゃんの活躍。ほぼ全曲(「二十六夜の朧月」以外)でアコースティックギターを弾き、それが楽曲の屋台骨を支えている。前作では1曲もなかった尚アコギの存在感が、このアルバム全体のムードを決定していると言っても過言ではない。さらに尚ちゃんの代名詞サックスの登場も大幅に増えた(10曲中6曲)。久しぶりの唄に関しても、尚メインヴォーカル曲「ファイト!」F-Bloodならではの主メロとハーモニーが場所場所で入れ替わる「君は太陽」「全速力」など、バリエーション豊かな声を聴かせてくれる。私は今作を傑作だと思っているが、皆さんはどうお感じになるだろうか。

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昨日緊急事態宣言が7都府県に出された。法的拘束力はなく「生活は今までとなんら変わりはない」という点を強調し、さも国民に安心感を与えるような口ぶりであったが、上滑りする言葉は責任の所在を曖昧にする逃げ道づくりと感じられた。「かつてない規模の、過去にない、強大な、108兆、30万」などなど。政治家や社長やナントカ委員や有識者といわれる方々のフワフワした発言を聞くたび、グレタ・トゥーンベリさんの「よくもそんなことを(彼女は日本語喋ってないけど)」という声が脳内で繰り返される。

権力者が汚職で私腹を肥やそうが愛人を何人持とうが誰と桜を愛でようが、私は気にしない。なぜならもし万が一、自分がそういう立場にあったなら、それらを拒絶するだけの清廉さを持ち合わせているとは到底思えないからだ。自分の内にあるズルさに目をつぶり、他者を非難するのは正義ではなく嫉妬という。

国民が食うに困らず、世の中がそれなりに治っていれば、権力者はある程度傍若無人で構わないと思っている。ただ、いざという時には腹をくくり、命を懸けてもらいたい。昨日記者会見終盤にイタリアの方からの「この賭けに失敗したら責任をとるのか」という質問に我が国の首相は「責任をとればいいものではない」シンプルに意味をとれば「責任はとらない」と答えた。「失敗したら切腹します」とは言わないまでも、この問題と刺し違えるくらいの気概を示してほしかった。

稀に見る「1世帯布マスク2枚配布」政策。ある日郵便受けの中に「日本国総理大臣安倍晋三」様からの手紙が届く。「布マスク2枚在中」と赤インクで判の押されたその手紙を開けると、マスクとマスクの間に黄金色の小判が10枚20枚と挟まれているのではないかと、そんなことを夢想している。「おぬしも悪よのう」と片眉上げるくらいの覚悟は拙者にもござるのだが。

日本国憲法第25条に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあると、遥か昔、社会科でそんなことを習った記憶がある。


写真は1年ほど前に我が家へ迷い込んだ元ストレイキャットのペペ様。今や女帝として君臨し、私は下僕として仕えている。