フミヤさんの新曲（アーティスト名義藤井フミヤ&憲武とヒロミ）「友よ」が、6月3日配信限定でリリースされる。スタジオ録音ものは「青春」以来、ほぼ2年ぶりだ。

詞曲は藤井兄弟、編曲は大島賢治さん。その大島さんがドラム、ベース川渕文雄さん、ギター真壁陽平さんの3ピースで先月始めにレコーディング、一日で唄まで（憲武さんヒロミさんの唄も）すべてを録り終えた。相変わらずフミヤさんのボーカルは圧倒的で、テストを含めわずか3テイクで事足りた。

川渕さん真壁さんはフミヤさんの現場に初登場。おふたりとも大島さんのお気に入りで、よく一緒にレコーディングするそうである。いつも「何月何日何時に何スタジオ」というメッセージとデモ音源だけを渡され、詳細は教えてもらえないらしい。今回も同様で、ふたりは音源を聴き「この声フミヤさんじゃない？」と半信半疑な問いかけをし合いながらスタジオに入り、当人が現れると「わ、やっぱり本物だ」と思ったという。

大島さんのドラムを録るのは22年ぶり2回目。前回はチェッカーズ解散後の1993年、藤井尚之「教祖誕生」のときである。

サントラ盤の大半は一口坂第5スタジオで富田素弘、松武秀樹両氏の打ち込みを土台にして作られた（ジャケットの写真はその合間に撮られたもの）。その中で唯一の例外、3スタに場所を移し、生リズムで録った曲がアルバム冒頭の「N.」で、ドラムは大島さんであった。尚之さんも大島さんも私も、皆20代だった若かりし日のことである。

配信開始の6月3日、フジテレビ水曜歌謡祭（7時57分から生放送）にフミヤさんが出演する。新曲に加え、いくつか定番曲も唄われるようだ。配信はフジメロから。6/10にはiTunesからも配信される。どちらでダウンロードするかはお好みで。