月別アーカイブ: 2016年4月

藤井フミヤLIVE「CORE V」

IMG_8439

4月16,17日、FFファンクラブ限定ライブ「CORE V」収録のため、Zepp Tokyoへ出掛けた(写真は隠し撮りしたリハーサル風景)。

定番のあれとあれが入っていない、COREならではのコアな選曲のセットリスト。

M1  MY TYPE
M2  方舟
M3  Style
M4  Solitaire
M5  Time Limit
M6  La La La Stranger
~Talk~
M7  点線
M8  さまよう果実
M9  この空の真下で(新曲)
~Talk~
M10  土砂降り
M11  わらの犬
M12  裏どおりの天使たち
~Talk~
M13  廃墟の模型
M14  どっちでもいいよ(新曲)
M15  カラスの冷めたスープ
M16  JOIN TOGETHER
~アンコール~
EC1  友よ
~Talk~
EC2  GIRIGIRIナイト(新曲)
EC3  Breakfast

久しぶりに目にする懐かしい曲の中に、未発表のものが3曲含まれている。詰めかけたファンのみなさんは初めて聴く曲であるはずなのに、時として既存曲をも上回る熱気で会場が包まれたことには、小さな驚きと(制作に携わる者として)大きな手応えを感じた。そのパワフルな新曲は、今年発売予定のアルバムに収録されるので期待していただきたい。

バンドメンバーはFF初参戦の4人。Drum大島賢治さん、Bass川渕文雄さん、Gtr沢頭”dora”尊志さん、Key伊東ミキオさん。バンド+フミヤさんで作り上げるサウンドは、ストレートなロックンロールで心地よかった。

今を賞賛することは過去を否定することではないということを、はっきりと断った上で言う。今回のステージにはこれまで以上に、胸の奥に響く何かがあった。それをひとことで表そうとすると「あったかい」という言葉が浮かぶ。「わらの犬」では特にそう思った。

〜君の肩にも やさしい雨が降る こらえきれぬ 涙のように〜

まだ体温を残したままの涙のような、やさしくあったかい雨がステージ上に降りそそいでいたと感じたのは、私だけだったろうか。

いつになるかは知らないが、このライブの模様はBlu-rayかDVDのパッケージで世に出ることだろう。会場で観ることができなかったファンの方々にも、音と映像からその雨を感じてもらえたら幸いだ。ただしそれを観て「冷たい雨だった」などの苦情は、私にもFFMにもしないでいただきたい。人それぞれ、感受性は異なる。人と人とがわかり合うことは常に難しいものである。

土屋公平「午前三時の残光」

公平さんのニューアルバム「午前三時の残光」が3月25日にリリースされた。ホームページで試聴できるので、未聴の方はぜひ。

2011年からコツコツと続けてきた「私的モード録音盤」シリーズも7作目。いつもの通りほぼすべての詞曲アレンジ演奏録音を、公平さんが独りで行っている。ミックスとマスタリングだけ今回も私が担当した。

締切まであまり日がなく、スタートから崖っぷちに追い込まれた中でのミックスだったが、得てしてそういう時のほうがいい結果に結びつくのはなぜだろう。切羽詰まった時に出る集中力を、いつでも自由に引き出すことができたなら、人生はより豊かになるだろうと怠け者の私はいつもそう思って叶わずにいる。

今年も例外でなく月日の経過が早い。いつのまにか桜は咲いているし、もう4月になってしまったという事実には言葉を失う。まだまだ花粉のトラブルはおさまらず、日々の寒暖の差で体調を崩しがちだ。それでもつい夜更かしをしてしまったそんな真夜中には、Bluesに浸ろうか。

なおアルバム発売記念ツアーも進行中である。