月別アーカイブ: 2014年11月

織絵ボーランド Orie Borland「Quiet Night」を聴く夜

orie

8月に織絵ボーランドさんと良き出会いをして、アルバム「Quiet Night」のミックスダウンをする機会を得た。それが先日発売されたのでお知らせしておく。

ジャズである。私のようなジャズに不案内なものが果たしてやっていいものか、なんてはじめは気後れしたが、これも巡り合せで何かの縁。それに私は、いただいたお話をむげに断れるほどの巨匠では決してない。ともかく手探りでミックスしたところ、これが意外にもよく出来てしまい、ちょっと自慢したい作品となった。

織絵さんは魅力的な声をお持ちだ。そのちょいとハスキーな声でやさしく、また頼もしく唄う。耳と心を奪われずにはいられない全15曲の収録リストは以下の通り。全曲英語詞。どれもスタンダード・ナンバーらしい。

1. Corcovado
2. Good Morning Heartache
3. Let’s Fall In Love
4. Besame Mucho
5. When I Fall In Love
6. Jordu
7. What A Difference A Day Made
8. Fly Me To The Moon
9. Killer Joe
10. Round Midnight
11. Just Friends
12. I Love You Porgy
13. Soon
14. My Funny Valentine
15. Over The Rainbow

ヒットチャートを賑わすような華々しいセールスがあるとは思わないし、またそうあるべきではないアルバムだと思う。現在は勿論のこと、十年二十年後も聴く人がいてくれたら幸せである。それに充分耐えうる作品であることは保証する。

マスタリングは蛎崎 広柾(かきざき ひろまさ)さんが担当。私の至らぬところを丁寧に補っていただいただけでなく、一面識もない私に、人づてに励ましのお言葉をくださったのは望外の喜びで、自信が揺らぎがちの心を強く持つことができました。この場でお礼を申し上げます。ありがとうございました。

この仕事のあと、ネットラジオのジャズチャンネルを聴くことが増えた。読書の秋。夜は長くなるばかりである。

以下に織絵さんのプロフィールをAmazon商品ページから転載する(無断であるので問題あれば対応します。お知らせ下さい)。

【織絵Borland(オリエボーランド)】
東京都出身。
14歳で参加したニューミュージック系コーラスグループでプロデビュー。
18歳で独立後、岡崎雅明氏から声楽、マーサ三宅氏にジャズヴォーカルを師事。
1994年から渡米を繰り返し、ジャズピアノをJEROME GRAY氏に師事。
オレゴン州ポートランドで地元の一流ミュージシャンとレコーディング、ライヴ等経験を積む。Joe & Orie ユニットでもライヴハウスやホテルのディナーショー等で活躍。現在はおもに織絵Borland Trio, Quartet等でライヴハウス、ホテル等に出演。繊細で歌心溢れるピアノ、時に優しく、時にスリリングな歌声で心を癒やす織絵Worldで、各地でファンを広げている。ジャズ、ポップス、ボサノバなどジャンルにとらわれず、聴く人を幸せな気持ちにする、心の伝わる音楽をめざしている。