月別アーカイブ: 2017年6月

F-BLOOD「POP’N’ ROLL」6/21発売

71vWiTHinDL._SL1000_

F-BLOODが結成20周年だそうである。え、もうそんなに、、、と訝ったけれど、、、2ndシングル「SHOOTING STAR」はNHKの長野オリンピックテーマソングだったなあ、、、オリンピックは1998年で、その前の年に1stシングル「I」が出たはずだから、、、なんてことが1秒くらいで脳内を駆け巡り、それで今年は2017年か、、、え、てことは日韓ワールドカップからは15年も経ってるの、、なんてことに寄り道をしつつも、確かに20周年だと納得した。

前作「Ants」から早9年、F-BLOOD3枚目のアルバム。昨年兄のアルバム「大人ロック」でお馴染みの大島賢治さんプロデュースである。

1  ROCK BAR
2  Want Chu
3  未来列車
4  Make me
5  Full moon night
6  東京Style
7  COOL BABY
8  To be continued etc.
9  孤独のブラックダイヤモンド
10  Love is blind
11  THE FRUSTRATIONS
12  君だけのHERO

未来列車」は今春からTV「朝だ!生です旅サラダ」のエンディングテーマになっていて、先行配信もされているのでファンの方々はすでにチェック済と思われる。

先月すでに配信済だったことにさっき気づいた「孤独のブラックダイヤモンド」は、どことなく1983~4年頃「志賀ちゃんのおはスタ」にチェックの衣装で出ていた7人組が思い起こされ、当時そのバンドと寄り添って生きていた人の琴線に触れる、魂をふるふると震えさせるナンバーだ。全くふるふるしなかった、と言われてもそれは個人差のあることだから私は知らない。

このアルバムリリースに合わせ、ポニーキャニオンから1stアルバム、ライブアルバム、ライブDVDが同時に再発される。昔持っていたけど就職結婚離婚や引っ越しなどでなくしてしまった人、この機会に再び手に入れ、時計の針を巻き戻してみるのもいいだろう。あっという間の20年でも、それなりの濃淡で時は刻まれている。

土屋公平 New Album「I’m Your Boogie Man」

616u-x65cvL._SY450_

私的モード録音盤」シリーズ新作「I’m Your Boogie Man」が発売されている。

春、桜が満開になった頃「またアルバム出すから手伝って」と公平さんから電話をいただいた。2011年から始まった「私的モード録音盤」シリーズも今作で8作目。はじめはマスタリングを頼まれ、前々作からはミックスもお手伝いするようになった。

「今回はベスト盤にしようと思うんだ。新しいのも少し入れて。詳細はまたメールするね」

電話の感じでは4月中の完成が望ましいようである。この時期の私は他の締切に追われ、あまり余裕のある状態ではなかった。しかしベスト盤ということで、ミックスの曲数は少ないだろうから何とかなるか、と安易に考えていた(ミックス2~3曲、トータル12~15曲くらいのマスタリング、という計算)。

後日届いたメールに、私は驚愕した。ちょっとニュアンスはズレているが「取らぬ狸の皮算用」という諺が浮かんだ。

なんと2枚組「POP SIDE(13曲)」「BLUES SIDE(12曲)」の全25曲。さらにミックスしなければならない曲が、POPで7つ、BLUESで2つの計9曲もあったのだ(新録音の曲に加え、Vocalなどいくつかの音がリテイクされた曲があったため。後に「少年とギター」もリミックスすることになったのでプラス1曲)。

綱渡りな状況に置かれ心はざわついたが、経験上、追い込まれた時の方がいい結果に結びつく確率が高い。今回もそうなったと信じている。

「私的モード録音盤」6年間の集大成が、今回の2枚組に詰め込まれた。ベスト盤だけれどただのベスト盤ではない、私的モードならではの少しアップデートされたベスト盤。次回作、また新たな私的モードを期待して、公平さんからの電話を待つこととしよう。